幸せの青い鳥をつい探しちゃう?

「恋愛・青い鳥症候群」から脱却するには?

付き合っている彼よりもさらに“上”の男子を求めて、恋愛遍歴を重ねてしまう…という「恋愛・青い鳥症候群」。私の友人がまさにそのタイプです。

お付き合いを始めてもすぐに物足りなくなって、違う男性に乗り換えるものの、またすぐに物足りなくなり…の繰り返し。アラサーになった今、「あのときの彼で手を打っておけばよかった…」なんて後悔していますが、時すでに遅し、ですよね(汗)。

特定の彼を決めかねたり、別れを繰り返した経験はある?…ある(27%)



20〜30代の女性にも「今付き合っている彼よりも、もっとステキな男性がいるのでは?などと思い、特定の彼を決めかねたり、別れを繰り返した経験はある?」と聞いてみたところ、「ある」と答えた人は27%。何で「他にもっとステキな男性が…」と思ってしまったの?

●「付き合うと飽きてしまい、そのときに他に現れた男性がすごくステキに思える、の繰り返し」(29歳)
●「優しくされ過ぎるとイヤになって自由な人を求めたり、またその逆になったり、ないものねだりをしてしまう」(26歳)
●「付き合う期間が長くなるほど、相手の短所や嫌なところが見えるようになり、もっといい人がいるのでは?と欲が出てきてしまう」(30歳)

う〜ん、分からないでもないけれど、男性側には非がないし、自分勝手な意見とも言えますよねえ…。なぜこのような心理状況に陥ってしまうのか、心理学博士の伊東明先生に聞いてみました!

“恋愛・青い鳥症候群”になる人は、『真面目で何事にも完璧を求める人』



「このような“恋愛・青い鳥症候群”に陥りがちなのは、『真面目で何事にも完璧を求める人』に多いですね。テストで97点を取っても、残り3点が気になるタイプ。恋愛や結婚でミスをするなんてありえない!と思っているから、相手に少しでも気になるところが見えると、妥協できなくなるのです。また、深層心理的には、『コンプレックスが強い』人もこの傾向に陥りがちです。例えば、お金で苦労してきたから、とにかくお金持ちを選ばないと!という強迫観念があったり、親に愛されていないと感じている人は、誰もがうらやむ素晴らしい男性をゲットして、周りの人全てから祝福されたいという欲求が強い。だからこそ、もっと上の人、上の人…と要求が強まっていくのです。そして年を重ねると、売れ残りコンプレックスまで強まり、『一発逆転でスゴい人を捕まえないと!』とますます妥協できなくなってしまいます」

なんと…なかなか根深い問題があるのですね。ただ、こういうタイプの中には、私のように「このままでは結婚できない。何とかしてこの状況を脱却したい」と考えている人も多いと思います。どのようにすれば、現状が変わるのでしょう?

結婚相手探しは、家探しと一緒!?



「『結婚相手探しは家探しと一緒』と考えてください。どんなにいいと思える物件であっても、値段や間取り、立地など、“上には上”が無限にありますよね?それに、住んでみなければ自分に合う・合わないなんて分からない。だから皆さん、どこかで妥協して、えいやっ!と決めているのです。それと同様に結婚相手も、100点ではなく75点を目指してほしい。不安な要素があっても、総合的に見れば75点は行くかな…という相手であれば、『結婚してみたら、意外に居心地がよかった』となる可能性が高いはずですよ」

なお、伊東先生によると、「自分で判断ができなければ、友達数人に『彼って結婚相手としてどう思う?』と聞いてみるのがオススメ。『悪くないんじゃない?』という答えが複数挙がったら、踏み切る価値はあるでしょう」とのこと。なるほど、いい判断基準を伺いました!

ああ、冒頭の友人が話していた「あのとき手を打っておけば」の彼は、温厚で優しくて、結婚相手にピッタリだったのになあ…。もし、彼女から新しい彼を紹介されたら、彼女が一歩踏み出せるよう、友人としていい助言ができるといいなあと思っています。(山崎 はるな)


【取材協力】
伊東 明さん
(株)東京心理コンサルティング代表。ビジネス心理学および男性・女性心理学を専門とし、企業研修やコンサルティング、メディア出演や雑誌連載などで幅広く活躍中。『男は3語であやつれる』(PHP研究所)、『女が結婚するまでに考えておきたいこと』(大和書房)など、70冊以上の著作がある。


【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「お付き合いが長続きしない理由やかわいいなと思う男性のしぐさについて」
調査期間/2014/5/23〜6/4
有効回答数/206人(女性)