ロングとショート、どっちが好き?

ロングとショート、男子が好きなのはどっち?

女性のヘアスタイルは、ロングがいいか、ショートがいいか…。

おそらく、いつの時代においても、男性の間で幾度となく論じられてきたテーマでありましょう(大げさ!)。

長年ロングヘアで通してきた私ですが、なんだか最近飽きてきちゃって、「いっそバッサリ切ってやろうか!」という欲望がふつふつと。でも、もうすぐ合コンだし、男子ウケが悪くなるかなあ〜…などと、迷いに迷っております!

結局のところ、男子はロングヘアとショートヘア、どっちが好きなの!?ということで、完全に私利私欲で20〜30代の男性にアンケート(笑)。すると、「ロング派」(37%)、「ショート派」(30%)、「髪の長さには興味がない」(33%)と、わずかながらロングが優勢という結果に!

<ロング派>
●「まとめたり、かきあげたりというロングならではの女性らしい所作がいい」(29歳)
●「さらさらのロングヘアは女性ならではの武器だと思う」(39歳)
●「結んだり束ねたりとスタイルのバリエーションが豊富なので、色々な表情が見えるから」(36歳)

<ショート派>
●「似合う人にしか似合わないし、明るいイメージが好印象だから」(24歳)
●「活発でスポーティーな印象。かっこいい」(25歳)
●「ショートは美しい人の特権。ごまかしが利かない」(35歳)

なるほど〜。ロング派、ショート派ともにそれぞれ納得できる理由ですね。どっちにするべきか、ますます迷っちゃうなあ…。心理学博士の伊東明さん、そもそも「髪の長さに対する好み」って、どういうものが影響するのでしょうか?

「実は、髪の長さに対する好みには、“社会文化的”、“生物学的”、“心理学的”という3つの要因が絡んでいます。例えば、その時々で人気を集めているタレントやアイドルの髪形によって、世の男性の好みも左右されたりしますが、これは社会文化的な要因といえます。一方、生物学的に見れば、動物は自分にないものに惹かれますから、男性は“自分にはできない”ロングヘアに惹かれる傾向が強いですね。ただ、最終的に、ロングか、ショートかのジャッジに大きな影響を与えているのは、心理学的な要因です」

な、なんと!こんなに奥深いテーマだったとは…!では、その「心理学的な要因」とは、どういうものなのでしょうか?

「幼少期に体験し、刷り込まれたことは、後々にまで残ります。例えば、小さいころ大好きだった近所の優しいお姉さんがショートヘアだった場合、本人が意識していなくても、『優しくて大好き=ショートヘア』という印象が深層心理に刷り込まれています。大人になって、なぜかショートヘアの人にばかり惹かれてしまう…という場合は、幼少期にこういう経験をしているケースが多いですね。また、ベーシックな心理学でいうと、ロングヘアは『古風で奥ゆかしい、女性らしい』、ショートヘアは『活発で外交的、サバサバ』という印象を与えるといわれます。そのため、奥ゆかしい女性が好きな人はロングを好み、元気で明るい女性が好きな人は、ショートを好むという傾向があります」

なるほど〜。過去の経験の刷り込みや好きなタイプのイメージがロング派、ショート派を分けているケースもあるのですね。

…ムム!ということは、気になる男性がロング派かショート派かが分かれば、攻略法も分かるということですね!?ロングが好きな男性には、女性らしさを前面に出したスタイルで、ちょっと控えめにアプローチ。ショートが好きな男性には、元気で明るく、積極的に攻めればいいのでは!よ〜し、次の合コンでは、初めに「ロングが好き?ショートが好き?」って男子全員に聞いちゃおうっと!(笑)(山崎 はるな)


【取材協力】
伊東 明さん
(株)東京心理コンサルティング代表。ビジネス心理学および男性・女性心理学を専門とし、企業研修やコンサルティング、メディア出演や雑誌連載などで幅広く活躍中。『男は3語であやつれる』(PHP研究所)、『女が結婚するまでに考えておきたいこと』(大和書房)など、70冊以上の著作がある。

【データ出典】
恋愛・女性に対する意識調査 2012/10/18〜10/20実施
(インターネットによる20〜30代男性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)