彼がほしいオーラ満載はNG!

恋人はほしい時ほどできないって本当!?

先日、“オール独身女子”の女子会に参加した時のこと。「彼氏ってほしい時ほどできないよね〜」と嘆く友人Aに、その場にいた全員が「分かる〜!」と激しく同意。数カ月前に長年付き合った彼と別れたAいわく、彼がいたころは、男友だちや同僚に頻繁にアプローチされていたのに、別れたとたん声をかけられなくなったのだとか。確かに、「恋人はほしいと思っている時ほどできない」とはよく聞くけど、これって本当なの!?

そこで20〜30代女子に、「『彼氏がほしいと思っている時ほどできない』という説は、本当だと思いますか?」と、アンケートで聞いてみたところ、な、なんと71%が「思う!」と回答。一気に、この説の信ぴょう性が高まってきました(笑)。でも、そう感じる理由ってなに?

●「彼氏作りに必死になり、合コンに行きまくる友人。積極的なのはいいけど、いろいろな男性を見ているせいか、目が肥えて無駄に理想が高くなっている」(33歳)
●「ガッツいてるのが相手に伝わってしまい、空回りしている友人が…。何も考えてない方が男の人も近づきやすいよと言いたい」(25歳)
●「飲み会などに参加すると、目がギラギラしている友人。獲物を狙っている感じで、コワイ!」(32歳)
●「ある程度ゆとりがある方が、男性から見ても隙があるように見える気がする」(28歳)
●「『彼氏を作ること』に必死になっていて、相手の気持ちに気が付いていない人が多いから」(29歳)

彼ナシの友人を見て、「ガツガツした感じが相手に伝わって引かれている」、「相手探しに必死になるがあまり、彼選びのハードルが上がってしまっている」と、ほしい気持ちが空回りしていると感じている人が多い様子。いや〜この空回りスパイラル、絶対ハマりたくないです(涙)。

…というように、アンケート結果では「彼氏がほしいと思っている時ほどできない」を実感している人が多いものの、そもそもこの説は、正しいのでしょうか?心理カウンセラーの原裕輝さん、真偽のほどを教えてください!

「『恋人がほしいと思っている時ほどできない』というのは、正しいと言っていいと思います。ただ、この説が起こるには原因がきちんとあって、焦りや不安がある時に起こってしまうのではないかと思います。恋人を作るうえで“ほしい”という意欲を持つことは、とても大事ですが、焦りのある“ほしい”では、うまくいかないことが多いのです。なぜなら、焦りがある時は、『まわりの友だちは結婚してるのに、私は一生結婚できなかったらどうしよう』と “怖れ”の心理が働くから。すると、結果を早急に求めてしまったり、相手にどう思われているかを気にしすぎるなど、普段の自分より余裕を欠いてしまいます。その余裕のなさは、その人の魅力を損ねてしまうし、相手に伝わってしまうと、『この人とは、リズムが合わない』、『一緒にいても落ち着かない』とマイナスの印象を与えてしまうのです」

また原さんによると、焦る気持ちが強くなると相手によく見られたいという気持ちが高まり、“自分の演出”に夢中になってしまうのだとか。結果、相手の些細な表情の変化や動きを見落として、会話が空回りしてしまうとのこと…。アンケートで目撃情報が多数寄せられた“頑張っているのに空回りしている女子”は、「この出会いを無駄にしたくない!」と思うあまりに、自己演出に意識が行き過ぎた結果ということなんですね(涙)。

では彼がいない状況下でも、心に余裕を持つにはどうしたらいいですか?

「まずは、真実のパートナーが現れることを信じてください。これは、自分を信じることでもあります。不安になった時は、『大丈夫だよ〜』と、肯定的なことを言ってくれる人に相談すると前向きになれますよ。行動面でオススメなのは、『恋人がほしい!』ということを周囲に宣言すること(笑)。すると、何かあった時にその会話が生きてきて、例えば友だちの紹介やコンパのお誘いなど、 “外からの援助”がもたらされやすくなるのです。現実のチャンスにたくさん触れることで、焦りからも少しずつ解放されますよ」

「今は彼いらないし〜」と話していた女子ほど、サクッと彼ができるのは、心に余裕があるからなのかも。恋愛において焦りは禁物ということがよ〜く分かりました。友人Aにはまず、堂々と恋人募集中であることを宣言するようにアドバイスしよっと。(平田 桃子/verb)

【取材協力】
原裕輝さん
カウンセリングサービス所属の人気カウンセラー。カウンセリングサービスのコンテンツにて心理学講座などを執筆するなど、執筆活動も精力的に行っている。著書に、『こころがちょっぴり満ち足りる50のヒント』(すばる舎)、『『女子校育ち』の恋愛講座』(すばる舎)がある。

【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート「彼氏がほしいと思う時や女性に厳しい男性について」
調査期間/2011/8/25〜8/29
有効回答数/109人(女性)