好きな人とは顔を見て話せない…!

“恋愛苦手体質”のタイプ別解決法って!?

「過去の失恋の痛手から立ち直れない」、「男性と話すのが苦手」など、恋愛に対して臆病になってしまってる女性、いませんか?もしくは、相手の男性にアプローチされると急に冷めてしまったり、自分が意識している男性とはうまく話せなくなってしまったり…。そんな恋に消極的な“恋愛苦手体質”の女性は、ハッピーな恋愛モードに切り替えて恋をすることができるのでしょうか?

そこで、心理学博士の伊東明さんを直撃!伊東さんいわく、“恋愛苦手体質”には、次の4タイプがあるとか。

・異性や好きな人と話すのが苦手な人
・過去の恋愛経験にトラウマを持つために、恋愛に積極的になれない人
・異性からの積極的なアプローチを避けてしまう人
・恋愛そのものに対して苦手意識を持っている人

一口に“恋愛苦手体質”とは言っても、いろんなタイプがあるのですね。さっそく、それぞれの原因と対処法を聞いてみましょう。

「まず、『異性や好きな人と話すのが苦手な人』は、自意識過剰が原因となっていることが多いですね。自意識過剰って、心理学的には“セルフモニタリング”といって、自分が他人にどう思われるかを自分でモニタリングすること。それが過剰になると、相手と話せなくなってしまいます。例えば、テニスのプレイでも、ボールが右からくるのか、左からくるのか考えすぎると、動けなくなってしまうことがありますよね?それと同じです。相手が自分のことをどう思うかを意識しすぎると、かえってぎくしゃくして、うまく話せなくなってしまうのです」

伊東さんいわく、無理に男性とうまく話そうとしなくても、「私、◯◯さんの前だとあがっちゃってうまく話せないんです」、「今日はなぜか緊張しちゃって話せないんです」というように、うまく話せないということを正直に伝え、少しはにかんでみせれば、男性は喜ぶのだとか。うまく話そうとしなくても、リアクション次第で好印象を与えられるということですね!

「次に、『過去の恋愛経験にトラウマを持つ人』は、頭の中では過去の失恋などの痛手から立ち直ろう、早く次の恋人を見つけようと考えていても、なかなか実行できない人が多いようです。しかし、強引なようですが、好意を寄せてくれている男性がいたら、その男性と付き合ってみることをおすすめします。100点満点の80点以上の男性でないと…なんて考えず、60点だと思う男性でも、まずは付き合ってみましょう。心理学的には行動療法と言って、犬が苦手な人に犬と一緒に過ごす時間をとってもらうことで、慣れてもらう方法に近いですね。付き合うのがどうしても無理であれば、男性と食事に行く機会を増やすことから始めてもいいと思います」

うーん、確かに何もしないで悩むよりも、男性と付き合ってみれば意外と楽しくて、昔の恋愛を忘れられるかもしれないですよね。伊東さんによると、「昔の彼が忘れられない」と言いながら自分に酔ってしまう人もいますが、それは行動しない言い訳にすぎないのだとか。厳しいようですが、ごもっともです…。

「『異性からの積極的なアプローチを避けてしまう人』にはいろいろな原因があります。ひとつには、好きな人が自分に好意を寄せてくれると冷めてしまうパターン。これは心理学では、“希少性の法則”と言って、ほしいものが手に入ってしまうと、そのものから興味関心が薄れてしまうことをいいます。次に、相手が恋愛モードに入ることで、相手との距離が測れなくなってしまうパターン。自分に何か隠しごとや弱みがあるために、相手と距離を置きたがったり、自分の殻に閉じこもってしまう人が多いですね」

なんだかどちらのパターンも簡単には治せない気が…!こういうタイプの場合は、どうしたら治せるのですか?

「どちらのタイプも、相手との距離の取り方をコントロールすることが大事です。やってはいけないのは、相手を遠ざけるためにいきなりメールや電話を一切しなくなるなどの極端な行動。また、『もう会いたくない』などと、はっきり言ってしまうことも避けましょう。例えば、一回だけデートを断ったり、メールの返信回数を減らしたりなど、ちょっとだけ距離を置くことをおすすめします。自ら相手との距離をコントロールすることで、徐々に相手への興味関心が復活してきますし、相手との距離の取り方のコツも分かってくるはずです」

ふむふむ。急に相手を極端に避けたりするよりも、少し引いたりして、相手とのちょうどいい距離感を測ってみるのがいいみたい。恋愛の駆け引きにも似てますね!

「最後は『恋愛そのものに対して苦手意識を持っている人』。生まれつき恋愛が嫌いな人はいませんが、恋愛経験や幼児体験が影響して、恋愛に対して良くないイメージを持ってしまう人はいます。親のケンカとか、友人の失恋経験などを見て、恋愛に対して苦手意識をもってしまうことが多いようですね。なかには中学・高校時代の思春期に、映画やドラマの悲恋ストーリーを見て影響を受ける人もいます。このタイプの人は、『恋愛=不幸せ』とすり込まれてしまったことが原因なので、逆に『恋愛=幸せ』と思えるような恋愛映画を観たり、恋愛小説を読むことがおすすめです。あとは身近な友だちの幸せな結婚生活を見るのも効果的。『恋愛って悪いもんじゃないな』とすり込みをすることで、恋愛に対して良いイメージが生まれ、積極的になれますよ」

ちなみに伊東さんおすすめの恋愛映画は「プリティウーマン」。確かにハッピーな結末だから、恋がしたくなれそう!伊東さんの元に相談に訪れる人たちも、今回紹介したアドバイスを実行して幸せな結婚をしている人が多いとか♪コツは「克服しよう」なんて力まず、まずはどんどん行動してみること!前向きな行動が一番の薬ってことですね。(宮 みゆき/C&R)

【取材協力】
伊東 明さん
(株)東京心理コンサルティング代表。ビジネス心理学および男性・女性心理学を専門とし、企業研修やコンサルティング、メディア出演や雑誌連載などで幅広く活躍中。『男は3語であやつれる』(PHP研究所)、『女が結婚するまでに考えておきたいこと』(大和書房)など、70冊以上の著作がある。