イケメンに大変身している同級生もいるかも…

同窓会での再会は恋が生まれやすいってホント?

久しぶりに会った大学時代の男友だち。学生の時は、毎晩のように合コンに出かけては彼女探しをしていたのに、聞けば、同窓会で再会した中学の時の同級生と結婚が決まったとか。そういえば、4月からスタートしたテレビ朝日系ドラマ『同窓会〜ラブ・アゲイン症候群』も、同窓会をきっかけに再会した男女が、さまざまな恋愛を繰り広げるという内容だったはず…。まぁ、ドラマの展開はさておき、同窓会で恋が生まれる理由ってどんなところにあるんでしょう?心理学博士の伊東明先生に聞いてみました!

「理由は大きく分けて4つあります。まず1つ目は、同窓会では恋愛に欠かせない“安心感”と“刺激”が両方味わえるということ。お互いに相手の素情がわかっている安心感と、久しぶりに会うことによるドキドキ感が一度に味わえるので、恋が生まれやすいと言えます。

2つ目は、同窓会で会う相手には“共通点が多い”ということ。人は相手に自分との共通点を見つけると親しみやすさを感じるもの。育った環境や幼いころの経験など、山のように共感しあえる同級生には好感を抱きやすく、また、同窓会は共通の話題に触れることも多いので、より強く感じられるのだと思いますよ」

“同窓会”という場と“同級生”という関係が、恋を生む要因になっているのですね!では、3つ目の理由は?

「3つ目は、2つ目の延長にもなりますが、同窓会では昔の話題などで“会話が盛り上がる”ということ。恋愛において、一緒にいて会話が盛り上がるかどうかということはとても重要なポイント。同窓会の場であれば、まずは思い出話に花が咲きますからね。そこからいろいろな話題に転じていけば、会話も盛り上がるでしょう。

そして4つ目は、同窓会は“自分をさらけ出せる”場であるということ。恋愛に発展するためには内面的な繋がりがとても大切。すでにいい所も悪い所も知っている同級生なら、余計な詮索抜きで向き合えるので、お互いを深く知るための時間も短く、恋に進展するスピードも早いと言えます」

また、同窓会は共通の友人が集まる場なので、いろいろなウワサや情報が周囲に筒抜けになりがち。なので、二股や一夜限りの関係のような遊び目的では口説けないという気持ちが働きやすいとか。そのため、同窓会で芽生えた恋は、結婚につながる真剣な交際に発展することが多いそうです。

では、同窓会で恋に落ちやすいタイプってどんな人?

「まずは、相手をよく知ってからでないとお付き合いできない、友だち付き合いから恋愛に発展するタイプ。同窓会はすでに友だち関係である男性が多く集まる場なので、このタイプの人が恋に落ちる確率は高いと思います。また、ドラマチックな恋愛に憧れる恋愛至上主義タイプの人は、同窓会での再会を“これは運命に違いない!”と思う傾向が強いので、同窓会の場で恋愛感情が生まれやすいと言えます」

たしかに“久々の再会”というだけでドキドキしてしまう気持ちもわかるかも。ちなみに小学校・中学校・高校・大学の中で、恋が生まれやすい同窓会ってありますか?

「卒業してからの日が浅い方が恋愛に発展する可能性は高いので、この中では、大学の時の同窓会と言えますね。人は成長するにつれて、性格や物の考え方などが変わるもの。離れていた期間が短いほど、“あのころとは違う”と感じるギャップも少なく、大学時代をともに過ごしたことで、似たような価値観を持っていたり、生活スタイルが似ていることも多いはず。それらの親近感を同窓会での再会で改めて実感するので、恋愛に発展しやすくなると言えます」

なるほど。今まで新しい出会いにばかり目がいっていましたが、同窓会の方が狙い目かも!?さっそくセッティングしちゃお!(清川 睦子/verb)

【取材協力】
伊東 明さん
東京心理コンサルティング代表。「理論と実践」のビジネス心理学および男性・女性心理学を専門とし、企業研修やコンサルティング、メディア出演や雑誌連載などで幅広く活躍中。『聞く技術が人を動かす』他、70冊以上の著作がある。