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リメイクリングのビフォーアフター

連載「親からふたりへ。幸せを受け継ぐリメイクリング」Stylist 石井なお子[おしゃれで優しいエシカル]Vol.23

  • コラム・連載

“おしゃれ”な中に、さりげない“優しさ”がそっと残る。そんな、肩肘張らずに取り入れられるエシカルウエディングのアイデアを、スタイリスト・石井なお子がお届けします。今回は、親から譲り受けたリングをリメイクして新たな命を吹き込み、エンゲージやマリッジリングにするというアイデアを、実例と共にご紹介。ふたりの誓いの証しに、幸せや思いを受け継ぐリメイクリングを。

その先もずっと。思いを繋ぐリメイクリング

  • 元のエンゲージリング

親から譲り受けた唯一無二のリング。そこに込められた思いも一緒に大切にしていきたい生涯の宝物ですよね。
例えば、上の写真のような立て爪のエンゲージリングは王道でクラシカル。これはこれで素敵ですが、どんなに上質でも、造りにこだわっていても、今の自分のライフスタイルに合っていなかったら着ける機会は少なくなってしまうかもしれません。そこでおすすめしたいのが「リメイク」です。

  • リメイク後の完成例

フルオーダーでリメイクを行えば、デザインだって思いのまま。好きなファッションやテイスト、肌に合う色調から手が美しく見えるバランスまで、デザイナーと相談しながら作ることができたら愛着もひとしお。デザインも着け心地も抜群のMyリングとして生まれ変われば、毎日着けていたくなるはずです。

上の写真は、立て爪のリングなどをリメイクしたエンゲージリングのデザイン例です。
エンゲージリング Pt900 16万1500円前後~(参考価格)/全てCONCEPT JEWELRY WORKS ※オーダーメイドのため、価格は見積りにて。参考価格は金属代と加工代で、石代は含みません。また、貴金属地金価格は相場によって変動します

Naoko’s eye

元のリングの石の大きさを生かしながら囲むようなセッティングにするなど、自由でスタイリッシュなデザインが叶うのもフルオーダーならでは。思いを繋ぐリングが最愛の一つになれば、お守りのようにいつも身に着けていたくなりますね。

リメイク完成までの流れを聞いてみました

  • デザイン画や工具などのイメージ

持ち込んだリングをリメイクする場合、完成までの道のりも気になりますよね。そこで、今回取材に協力してくれたアトリエに、フルオーダーでお願いする際の流れをお聞きしました。

「まずはデザイナーが、おふたりのご希望やライフスタイルなどをヒアリング。会話を元にイメージを膨らませ、アイデアをラフスケッチに起こします。それを実物大の製図にした後、再度おふたりとディスカッションを重ねます。さらなるご希望や変更点をお聞きしながら具体的なデザインへと進化させ、お見積りの後、正式なオーダーとなります」(CONCEPT JEWELRY WORKS・ジュエリーデザイナー 橋本志織さん)。

Naoko’s eye

デザインが決定してから完成までの制作期間は約1カ月半だそう。リングがどんなふうに生まれ変わるか、作り上げていくその時間や完成までのワクワク感も、大事な思い出の一つに。

リメイクリングに込められた2組のリアルストーリー

次は、実際にフルオーダーでリメイクされたカップルのリングをご紹介。ジュエリーデザイナーの橋本さんに、エンゲージとマリッジリング、それぞれに込められたストーリーを伺いました。

episode1:母が大切にしてきた指輪をエンゲージリングに

  • 母から譲り受けた重厚感のあるリング

お母さまの指輪をエンゲージリングにリメイクされたYさん。重厚感のあるダイヤモンドの指輪を、シンプルで飽きが来ないデザインに、と希望されたそう。
「お仕事柄たくさんの洋服を着られることもあり、大切な洋服を傷つけることなく、どんなスタイルやアクセサリーにも合うように、というオーダーでした」。

  • リメイク後のエンゲージリング

時計、アクセサリー……、手持ちのアイテムの世界観など、ざまざまな角度からヒアリングをして橋本さんが提案したのは、爪のない留めのシンプルなアームのデザイン。

  • 完成したエンゲージリングを着用

ゴールドとプラチナのコンビネーションカラーは、右手のリングとも好バランスで「カジュアル使いができるエンゲージリングなら、毎日どこでも一緒にいられそうと、喜んでいただきました」

Naoko’s eye

重厚で存在感のあるプラチナのリングが、シーンも服も選ばない洗練されたコンビのリングへと一新。こんなエンゲージリングなら、手持ちのアクセサリーとのコーディネートもしやすく一層おしゃれを楽しめそう!

episode2:両親からふたりへ、時間(とき)を繋ぐマリッジリング

  • 新郎の両親から譲り受けたマリッジリング
  • 新郎両親の結婚式フォト

Aさんご夫妻は「譲り受けた両親の結婚指輪を使って、時間がつながるデザインにしたい」と、マリッジリングをオーダー。新郎がご両親のプラチナの結婚指輪をお持ちになったそう(左の写真)。

  • リメイク後のマリッジリングを着用

「おふたりにはご両親の指輪を内側に使うデザインを提案しました。外側の素材を選ぶ際は、肌の色みや服の好みなどもお聞きしながら、ご新郎はピンクゴールド、ご新婦はイエローゴールドにし、表面にそれぞれの金属を重ねたのです」。

  • おふたりの結婚式

また、互いの質感にもこだわり「フラットなフォルムでペア感を表現しつつ、あえて表面の加工を変えることで男性らしさ、女性らしさを演出しました」。
“今まで”と“これから”が一緒になった家族を繋ぐリングは、幸せいっぱいの笑顔をより素敵に輝かせてくれたよう。

  • 1年後に再アレンジしたリング

そして、婚姻届の提出から1年後の「いい夫婦の日」に、再び来店されたおふたり。「結婚1周年を記念して、マリッジリングの内側にブルーダイヤモンドをお留めにいらしたのです!」
着け外しするたびに目にする“サムシング・ブルー”が、おふたりにさらなる幸せを届けてくれることでしょう。

Naoko’s eye

ハンドメイドらしいクラフト感を「質感」で強調することで、味のあるビンテージテイストのマリッジリングが完成。ご両親の結婚式から長い月日を経て、おふたりの誓いの場でまた交わされる。まさに家族の絆を結ぶマリッジリングですよね。

「リメイクは、幸せの歴史を積み重ねることです」

  • ジュエリーデザイナー橋本志織さん

今回は親から譲り受けた指輪を使った例をご紹介しましたが、祖母のものや思い出のアクセサリーなど、リメイクのベースとなるジュエリーは実にさまざまだそう。

「長年使ってきたエンゲージリングや譲り受けた古いジュエリーには、一緒に過ごしてきた大切な思い出があり、その方の歴史そのものです。古いものに敬意を払い、新たな価値を生み出すことで、そこからまた歴史が刻まれ、次の世代へ。リメイクによって、ご家族の幸せのお手伝いができることをとてもうれしく思います」(橋本さん)

思いを受け継ぎ、幸せの歴史を積み重ねる。そんなリメイクを、ぜひエンゲージやマリッジリングの選択肢の一つに。

オーダーメイドとリメイクのアトリエ「CONCEPT JEWELRY WORKS」のジュエリーデザイナー・橋本志織さん。「ものを大切にすることやお手入れしながら永く使っていただくことを願いながら、デザインしています」。

What is Ethical Wedding?

“エシカル(Ethical)”とは人や社会、自然環境などに配慮した消費活動のこと。「人に優しい、地球や環境に優しい、地域に優しいことやものを選んで取り入れる」という発想から生まれた結婚式の新たなスタイルが“エシカルウエディング”です。結婚式というHappyな消費をきっかけに、大切なゲストとはもちろん、世の中ともちょっぴり幸せをシェアする。そんな思いは、ふたりの未来の幸せへときっとつながるはずです。

Stylist 石井なお子

石井なお子

スタイリスト

ウエディングをはじめ、ファッションやインテリアなど幅広いジャンルで活躍。「JUSTIN DAVIS BRIDAL」のイメージビジュアルのほか、全国のホテル・ゲストハウスの広告撮影などでもスタイリングを手掛け、一歩先を行く提案力の高さで信頼を集めている。
1999年にはセレクトショップ「naughty」をオープン。
近年は社会貢献をファッションと絡めて発信していく新たな取り組みに力を注ぐため「THINKS」をスタート。
https://www.thinksthinks.com

  • CONCEPT JEWELRY WORKS

    http://www.concept-jw.jp

スタイリング・撮影ディレクション/石井なお子 撮影/角田明子 構成・文/大平美和 写真・取材協力/CONCEPT JEWELRY WORKS
※掲載されている情報と商品の取り扱いおよび価格は2017年6月時点のものです
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