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【新郎謝辞】落語家が教える3つの極意

志の春さん

結婚式で最も新郎が注目を浴びるのは、ゲストへの感謝を伝える「新郎の謝辞」。しっかりと気持ちを伝えたいと思っていても、ありがちな定型文に頼ってしまう人が多いのも事実。そこで今回は噺のプロとして、落語家 立川志の春さんにゲストの心に響く謝辞の伝え方を教えてもらいました。

まずはこれを読んでみて!

サンプル

これは謝辞のサンプル。ゲストへの感謝も、今後の意思もしっかり含まれているけれど、正直「よくありがち」な謝辞とも言える。でもでも、上司や親族の手前、あまりフランクになり過ぎるのも失礼にあたるので、悩ましい……。

噺(はなし)のプロ! 立川志の春さんがアドバイス

直伝

噺ひとつで勝負する芸の世界と言えば落語! 師匠から弟子へと伝えられてきた古典落語は、ストーリーが同じでも、落語家によってカラーが異なるもの。同じく定型文になりがちな謝辞でも「自分らしさ」はありつつ、感謝の気持ちが伝わるにはどうすればいいのか、秘訣(ひけつ)を教えてください、志の春さん!

ご自身の結婚式は、ゲスト20人くらいで小規模に行ったという志の春さん。新郎の謝辞では、少し後悔しているのだとか。

「新郎として謝辞を述べる際、前半はしっかり感謝の思いを伝えつつも、半分笑いを取りにいってしまったところがありますね。職業柄つい、という感じではありますが、後から思うと笑いは必要なかったかもしれませんね」

―――照れ隠しで笑いに持って行く新郎、確かに結構いる気がします! 実際に志の春さんが今まで列席してきた結婚式では、新郎の謝辞にどんな印象でした?

「新郎って謝辞を述べるころには、ゲストの注ぐお酒で酔いつぶされていることが多い印象です。そこまではいかなくとも、謝辞の時までしらふで過ごすのは難しいものです。でも、たとえ酔った状態でも、本人の気持ちが込められた謝辞を聞けばホロっとくる。技巧に走る必要はないと思いますよ」

ずばり、ゲストに気持ちがちゃんと伝わる謝辞のポイントは次の3つ!

志の春さんが教えてくれた、謝辞に気持ちを込める秘訣は次の3つ!

3か条

さっそくこの3つのポイントについて、詳しくご紹介します。

1) カンペは見ちゃいけねぇ

焦る

―――緊張すると頭が真っ白になる新郎は多いと思うのですが……?

「もし、私たち噺家が落語を読み上げていたら、皆さんは面白いと思えるでしょうか。原稿を読み上げているだけの政治家を見てどう思うでしょうか。謝辞もそれと同じ。カンペは絶対に見ないこと。カンペを見て伝えたいことを漏れなく伝えるよりも、多少漏れてもいいから見ないで話すことをお勧めします」

―――確かに、噺家さんがカンペを見ながら話すなんて有り得ません!

「ゲストが退屈するのには理由があって、その代表例が紋切り型の表現ではないでしょうか。『ご指導・ご鞭撻(べんたつ)のほどよろしくお願いします』と言われても、実際に鞭を打つわけではありません。こういうことを言うものだと聞く側も流しているわけです。でも、決まり文句が続き過ぎると、本心がどこに込められているのか、わからなくなってしまいます」

―――それでも、会社の上司や新婦の親戚もいると思うと、フランクな言い方だと失礼になりませんか?

「そこで、定型文を使いつつも、ところどころに自分の言葉を盛り込んでみましょう。『銀婚式の時にまた皆さんにお会いしたい』、『これからも家族同様だと思っています』など、思っていることを伝えれば良いのです」

2) アイコンタクトを取れってんだ

アイコンタクト

―――ただでさえ緊張しているのに、ハードルが高いです(泣)

「意外かもしれませんが、目を合わせた方が緊張ってほぐれるものなんです。
父母に宛てて書く花嫁の手紙と違って、新郎の謝辞のターゲットはその場に集ってくれたゲスト全員。多様な立場の方たちへメッセージを贈るのですから、簡単なことではありません。

私が落語をするときに一番大切にしているのは『お客さんの中に仲間外れを作らない』こと。一部の人だけがドカンと湧くような話を避けるのもありますが、何よりも大事なのはお客さんの目を見て話すことです。新郎は、ゲストの皆さんがふたりにとって等しく大事だという気持ちを伝えるためにも一人一人の目を見て、アイコンタクトを取りながら話すよう心掛けてくみてください。そうすれば自然と間が生まれ、聞きやすい速度で話すことができるはずです」

―――そうなると、1)のカンペなんか見ている暇はありませんね。

「当然、そうなりますね。『今日を特別な日にしてくれているのは、ここに来てくれた皆さんです。皆さんが今日の私たちを特別な存在にしてくれている』という気持ちを大切にしていれば、表情にもその気持ちが表れます。ゲストと目を合わせることで、その気持ちも伝わるはずです」

3)「ここぞ」で、ゆっくり静かに話すってもんよ

新郎

―――「ゆっくり」は分かるのですが「静かに」というは意外です!

「ゲストの耳に届く声の大きさであることは大前提ですが、本当に伝えたいこと、一番しっかり届いてほしい言葉は、あえて声を張らず、ゆっくり静かな口調で話すのが効果的です。静かに話すことで、ゲストも耳を傾けるし、謝辞にメリハリが出ます」

―――さすがプロ! これは噺家さんならではのポイントです。

「ゲストは、新郎が謝辞をよどみなく、すらすら述べることを期待しているわけではありません。とつとつと語るとか、感極まって言葉に詰まる方が、よほど感情が伝わるものです」

実践! 一度は必ず誰かに聞いてもらう

ピン

「謝辞でどんなことを伝えたいかを考える、練習するといった事前準備は必要です。内容については、自分ならどんな謝辞に感動するか、どんな話し方をすると気持ちが伝わると思うのか、『聞いている側の立場になって想像してみる』ということが重要です。
ゲストが思い浮かべられるようなエピソードを盛り込むのもおすすめですね。『受けよう』、『滑らないようにしよう』なんて考える必要はありません。ゲストは新郎の純粋な感情が聞きたくて耳を傾けてくれている。それを忘れないようにしましょう。
何よりも大事なのは、必ず事前に誰かに聞いてもらうこと。壁に向かってぶつぶつ練習するよりも、彼女の前で一度やってみるだけでも全然違いますよ。

そしてもう一つ。もし緊張でぐだぐだになってしまったら……開き直ってこう言いましょう。
『なにぶん、初めてなものですから』」

From 編集部

謝辞は披露宴の大トリ!

多忙なスケジュールの合間を縫って、インタビューに答えてくれた志の春さん。自らの体験も踏まえながら、噺家ならではのアドバイスを惜しげもなく披露してくださいました。特に「大事なことこそ、ゆっくり静かに」の部分は、目からウロコ。これから謝辞を準備する新郎の皆さん、この記事で紹介している3つのポイントを実践すれば、立派なトリを飾れるはず!

プロフ
Profile

立川志の春 落語家

立川志の輔の3番弟子として、2002年10月入門。2011年1月「志の春」のまま二つ目昇進。幼少時と学生時代合計7年間を米国で過ごし、米国イェール大学卒業後、三井物産にて3年半勤務。
会社員時代に偶然通りがかって初めて見た落語に衝撃を受け、その後、志の輔門下に入門。古典落語、新作落語、英語落語を演じる。

2013年10月NHK新人演芸大賞<落語部門>本選出場
2013年度『にっかん飛切落語会』奨励賞を受賞
2013年12月『誰でも笑える英語落語』(新潮社)を出版
2014年11月『あなたのプレゼンに「まくら」はあるか?落語に学ぶ仕事のヒント』(星海社新書)を出版
2015年2月『自分を壊す勇気』(クロスメディアパブリッシング)を出版

(プロフィール写真撮影:橘 蓮二)

取材・文/田中英代(Blue Ladybird) 監修/立川志の春 構成/小森理恵(編集部)
※掲載されている情報は2016年2月現在のものです

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